中・ジンコソーラー、14年日本向け出荷300MW 耐PID製品を標準化へ
中・太陽電池大手のジンコソーラーは2014年の日本向け出荷が約300MWだった。14年末より大規模発電所向けの受注が増えており、15年は500MWを目標に掲げる。また、15年4月以降は従来の多結晶シリコン系モジュールのスタンダード製品から耐PID製品を標準品に切り替える予定だ。
同社の日本法人ジンコソーラージャパンの営業部、丹生谷雅義シニアマネージャーは14年を振り返り、「九電ショックなどの影響を受けたが、36円案件を中心に予想よりもよかった」と語る。
13年3月に設立されたジンコソーラージャパンは、初年度の出荷は約130MWだった。昨夏に大阪オフィスを開設するなど、順調に出荷を伸ばし、人員も設立当初の3名から今では32名に増えた。
同社は15年4月から、多結晶シリコンモジュールの耐PID製品である『PPシリーズ』を標準化する予定。従来のモジュールに比べて「セルに水分が入りにくいように」バックシートの厚みが340㎛と2倍になっている。他にもEVAの密度が上がっているなどの違いがある。同製品は現在60セル265Wと、72セルの315W製品があるが、15年末までにそれぞれ5Wずつ出力をアップさせる計画だ。