Inside News

音羽グループ、PV向け避雷器の販売堅調

メンテナンスに参入

(左)宅内サージ検証用の模擬家屋 (右)同社雷テクノロジーセンター内の試験設備

避雷器の製販を手掛ける音羽電機工業(兵庫県尼崎市、吉田修社長)は、太陽光発電所向け避雷器の販売で実績を伸ばしている。昨年は出力70MWの「鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」に製品を納入、今期も出荷は堅調に推移する模様だ。またグループのNIPエンジニアリング(兵庫県尼崎市、吉田耕太郎社長)は太陽光発電所のメンテナンスを開始、業容を広げている。

電力会社や鉄道会社に電源用・通信用の避雷器を販売する音羽電機工業が太陽光市場に参入したのは2008年。太陽光システムの雷被害が顕在化した頃だった。太陽光向けに直流電源用の製品を開発。当初は直流600~750V仕様の製品を供給し、12年からは直流1000V仕様品の販売も開始。今年3月期の太陽光向け製品の売上高は前期比ほぼ倍増で過去最高となり、今期も前期に迫る勢いで推移している。

グループ会社のNIPエンジニアリングは、11年に社名を日本避雷針工業から現名に変更し、太陽光向けメンテナンスサービスの準備を始めた。NIPエンジニアリング営業本部の池口潤一郎副本部長は「13年までは種まき段階だったが、今年から受注が入り、現在は引き合いも含めると10数件程ある」という。電気主任技術者の業務サポートや外観点検、各種計測などの定期点検を実施している。

今後、音羽グループは風力発電や電気自動車の充電スタンドなど、雷対策の専門メーカーとしてさらに幅を広げていく構えだ。

Inside News を読む

一覧を見る