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ダイドーハント、屋根上架台 品数拡充

瓦、スレート、金属など全般

主力製品の支持瓦。一段飛ばし・連段の複合設置も可

建築金物メーカーのダイドーハント(大阪市中央区、肌勢勝彦社長)が太陽光架台の製品開発を強化している。

瓦屋根用架台をはじめスレート屋根用や金属屋根用まで製品化、品揃えを拡充している。同社は設計・開発を自社で行い、生産は海外や他社に委託する架台のファブレスメーカーだ。「建築金物での経験が長く、住宅資材や屋根を熟知している。構造設計や強度設計がしっかりしていることが選ばれる理由だと思う」(ソーラー・エコ事業部の河本信一郎副部長)。

架台の中でも瓦屋根向けが好調で、出荷量の半分以上を占めている。部材のほとんどがアルミ製で軽い。また、支持瓦とラックを繋ぐ台座に調整代があり、ラックは横方向に44㎜の調整が利く。設置前の墨出し精度の調整と、パネルの片持ち寸法の調整が可能だ。

平板瓦用の支持瓦には左右に2つの穴があり、その選択によってコア位置を決められる。これにより一段飛ばし設置や連段設置が可能となった。

市場の動向について河本副部長は、「住宅太陽光の申請数を見ても爆発的な増加は見込めない。だが産業用に比べて安定した市場ではある。他社が住宅回帰してくる前にラインアップを増やす」とし、「現在販売している架台は風速42mに対応しているが、今後46m対応品や雪対策を施したものが求められるだろう」と話す。

同社の2014年8月期決算は売上高89億円で前年比7%増だった。牽引したのは本業の建築金物と太陽光関連製品。肌勢宜記専務取締役は、「今期はソーラー・エコ事業部として売上高の10%を目指す」と語った。

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