四電工、今上期PV工事受注51MW
四国の電気工事大手、四電工(香川県高松市、武井邦夫社長)は、2014年度上半期(4月~9月)の太陽光向け工事受注が51MWと、昨年1年間の受注量23.9MWを大きく上回った。今年3月の駆け込みで設備認定量が大幅に増えるなど、市場の急速な拡大に伴い、同社も受注を伸ばした。
同社の太陽光向け工事受注は12年度が26.1MW、13年度が23.9MWだった。EPC(設計・調達・建設)や電気工事のみの受注も多いという。
太陽光向けの売上は完工ベースで12年度が約17億円、13年度は約59億円と実に3.4倍の伸びを示し、今年度上半期は約24億円だった。実績の9割以上は四国内の案件だ。
同社はIPP(独立系発電)事業も手掛けている。建設中などの案件も含めて、四国内で約40MWの太陽光発電事業を行う予定だ。自社発電施設に関しては同社がすべてEPCを担当する。
同社企画広報部の福崎隆昭企画広報課長は「受注のほとんどが40円と36円案件」といい、電力会社の再エネ接続回答保留問題を受けて、「今後しばらくは受注をいただいた工事を手掛けていきながら様子を見る。本業回帰も視野に入れている」と語った。