Inside News

サカタ製作所、地上用架台開発

年内3MW出荷へ

スクリュー杭 『グランドスパイラル』

太陽光金具の製販で実績を持つサカタ製作所(新潟県長岡市、坂田匠社長)が、地上設置用架台の販売を伸ばしている。3月に発売してからすでに400kWの受注を抱え、年内に3MWの出荷を目指す。地上設置の需要を取り込む狙いだ。

同架台は、平鋼にねじり加工を施したスクリュー杭、「グランドスパイラル」と鉄製架台、それらを取り付ける杭頭金具をパッケージ化した製品だ。

開発の経緯について、ソーラー営業部の熊谷浩邦部長は「太陽光に適した土地が減少するなか、今後は設置が難しいとされてきた土地をいかに活用できるかがカギになる。厳しいユーザーのニーズにも応えるため、野立て案件向けの架台を開発した」と語る。

同製品は杭12本に金具12個、そして4段10列(パネル40枚)の架台が標準仕様。オプションとして、4段2列の架台を追加できる。熊谷部長は「量産化でコストを抑えるために標準化した」と語る。

同製品の設置条件は、地盤が粘性土でN値4~10。基準風速38m/s以下、積雪は50㎝以下である。パネルの取付傾斜角は20度だが、オプションで10度設置にも対応する。

直接地盤に打ち込むスクリュー杭の特長は施工性だ。条件にもよるが、同製品は杭1本あたり約1分で打設できる。システム化したことで、杭芯ズレを水平方向にプラスマイナス50㎜以内の調整を可能にした。

Inside News を読む

一覧を見る