Inside News

中パワーウェイ、日本向け架台出荷

2.4倍増500MWへ

パワーウェイ本社工場

中国の架台大手パワーウェイ・リニューアブル・エナジー(中国広東省、吴克耀CEO)が日本向けに架台の販売を伸ばしている。今年は日本へ500MW輸出し、総出荷量は前年比1.8倍の800MWに達する見通しだ。

主力製品はスクリュー式杭打ち基礎と地上設置用架台であるが、屋根上設置用架台や取り付け金具の製品化にも力を入れている。陸屋根用をはじめ、重ね折板屋根用、ハゼ式折板屋根用、波形スレート屋根用、スレート屋根用、瓦屋根用などを取り揃え、品数は多い。日本の屋根上設置の需要を取り込む狙いである。

製品の特徴は、材質にアルミを使用していること。腐食しにくく軽いという特性を生かし、施工性を高めた。さらに独自の加工技術を用いて強度を維持し、長期の耐久性にも配慮したという。

13年は、架台の出荷量が435MWで、このうち日本向けが208MWだった。今年は800MWに対し、日本に500MW出荷する見通しだ。

パワーウェイの設立は09年8月。当時は中国国内の需要は低調で、10年から欧米市場へ進出するものの、販売は振るわなかった。その頃、日本企業からの直接オファーをきっかけに日本で合弁会社を設立。日本へ本格進出する。

年産能力は、10年末に200MWだったものを、翌11年に600MW、12年に1GWへ引き上げ、昨年1.5GWまで拡張した。

スケールメリットによるコスト競争力を武器に展開を強め、中国や日本にとどまらず、パキスタンや南アフリカ、中東へ販路を拡げている。日本では13年12月、広島県福山市に物流センターを開設した。

Inside News を読む

一覧を見る