テンフィールズファクトリー、駐車場設置システム発売
京都でダーツ事業などを手掛け、太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)も手掛けるテンフィールズファクトリー(京都府相楽群、市川裕社長)は、9月1日より駐車場向け太陽光システムの販売を開始した。自社製パネルやアルミ固定架台などをパッケージ化した「ソーラーガレージR」は施工費込でkWあたり25.9万円(税別)。来年9月までに400kW相当、売上にして1億円を目指す。
同システムは青空駐車場のオーナーなどを対象に、10kWから販売する。パネルと架台に加え、パワーコンディショナや分電盤などをパッケージ化、施工とメンテナンスも同社が行う。また、架台のみの販売などにも対応する。
市川裕代表取締役は「屋根付き駐車場になることプラス売電収入。この2つの付加価値を提供したい」と開発経緯を語る。
同社は12年1月に太陽光発電事業部を設置し、産業用に特化したEPC事業を行っている。パネルや架台の開発・設計・販売も行っている。EPC事業での供給も含め、これまでに累計で約3MWのパネルを出荷した。そのうち9割以上が単結晶パネルだ。同パネルは出力205、260、310Wの3タイプあり、モジュール変換効率はそれぞれ約16%となっている。
同社の13年9月期の売上は約4億円で、太陽光事業が占める割合はほとんどなかったが、14年9月期は10億円に到達する見込みで、そのうち約6割が太陽光だという。9月時点での受注残が15億円あり、来期は20~30億円を予想している。
同社はスクリュー杭専門の杭打機を保有しており、施工のほとんどを自社で行う。社員数はアルバイトを含め現在100名ほど。太陽光に関しては現在5現場ほどに対応できるという。