RECソーラー、ハーフカットセル設計の新製品開発
15年Q2販売開始へ
ノルウェーの太陽電池大手RECソーラーが新製品を開発した。ハーフカットセルを使用した太陽電池モジュールで、出力は275W。2015年第2四半期の販売開始を予定している。
同製品について、RECソーラージャパンの関口剛社長は「標準サイズのセルを中央から分割し半分のサイズで利用することで、光を取り込む量が増える。高い曲線因子と効率性が実現でき、発電量アップが期待できる」と語る。
また、同製品には4本バスバーが採用されており、出力電流の向上を図るほか、セル裏面からの反射光を取り込むバック・サイド・パッシベーション技術の採用によって電流変換工程を改善している。また、ジャンクションボックスは3部品で構成、取付位置の最適化とボックス背面の蓄熱の低減を図った。
同社の現在の主力製品は3本バスバーの多結晶セルを使用した260W製品だが、4本バスバーを採用した270W製品も開発、15年第1四半期より販売を開始する予定だ。
同社は昨年、日本で250MWの出荷量を達成。今年は300MWを目標としているが、関口社長は「今年は目標に向かって順調に推移している」とし、理由を「日本市場に向けた体制が整いつつある。人員が増えたことに加え、販売チャネルも増えた。今は8名だが、今年中には20名になる予定」と語った。
さらに同社はモジュール単体の販売に加え、パワーコンディショナとのセット販売も視野に入れる。今年10月の販売開始を目標に現在調整中である。