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エクソル、米ファースト・ソーラーとモジュール供給契約

年間100MW目標

太陽光発電のシステムインテグレータ、エクソル(京都市中京区、川勝一司社長)は7月28日、太陽電池世界大手の米・ファースト・ソーラー(ブルッツァート・カール日本責任者)と、ファースト・ソーラー製の薄膜モジュールの供給取引契約を締結した。産業用向けに年間最大100MWの販売を目標にする。

エクソルはこれまで、米・サンパワーや三菱電機、加・カナディアン・ソーラー、中・インリー・グリーンエナジーなどの結晶系モジュールを販売してきた。今回のファースト・ソーラーとの提携を機に、新たにテルル化カドミウム型化合物半導体を用いた薄膜モジュールを扱うことになる。

エクソルの川勝社長は、「ファースト・ソーラーが09年に製造コストW単価1米ドルを切った時から長年アプローチしてきた。昨年の日本進出を機に直接交渉を進め、ようやく実を結んだ」と語った。

ファースト・ソーラーは、日本で主にプロジェクト開発を手がけていたが、今回初めてモジュールの販売に着手した。

ブルッツァート日本責任者は、「当社のモジュールは、長期連続試験に合格しており、第三者機関によって高い信頼性が実証されている。同試験に合格した製品は、他に4メーカー(京セラ、ハンファ・ソーラーワン、インベンテック、パナソニック)のみ」と、モジュール性能の高さをアピールした。

今後のモジュール販路の拡大については「積極的には進めない」とし、「自社でプロジェクトを開発し、建設管理からO&Mまで行うという基本スタンスは変わらない」とあくまで発電所開発に軸足を置く姿勢を強調した。

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