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日鉄住金物産、低圧パッケージ発売

初年度3MW受注目指す

日鉄住金物産(東京都港区、宮坂一郎社長)は、グループ会社の日鉄住金物産マテックス(大阪市西区、杉口安弘社長)と共同で、出力50kWの低圧太陽光向けパッケージシステムを開発、7月末より販売を開始した。初年度に3MW5億円、3年後に6MW10億円の受注を目指す。

同社が新たに開発した低圧システムは、印・モーザーベア製または中・レネソーラ製の太陽光パネルと、オムロン製5.5kWPCS(パワーコンディショナ)、日東工業製集電箱、新日鐵住金の高耐食性めっき鋼板『スーパーダイマ』を使用したオリジナル架台で構成。4段6列の1アレイを1ユニットとして組み合わせたパッケージ品である。

パネル出力54kW(250W×216枚)、PCS出力49.5kW(5.5kW×9台)の1パッケージの価格は835万円(税抜)。設置角度は10度または20度を選択できる。基礎は、パッケージに含んでいないが、杭基礎であれば、トラバースのディンプル鋼管杭やサンコーテクノのスクリュー杭を紹介する。1アレイ毎に5.5kWPCS1台を取り付けられるため、設置環境や事業規模によって、1ユニット単位での対応も可能としている。

同社は、三井住友海上と連携し、水災も含む自然災害保険10年も付与。モニタリングシステムやフェンス、防草対策品もオプションで提供する。

インフラ事業推進部インフラ開発課の大澤光生参事は、「昨年10月に住金物産と日鐵商事が統合し、日鉄住金物産となった。国内外のIPP(独立系発電)事業や関連機器販売を手掛ける住金物産と、架台の設計から販売まで豊富な実績を持つ日鐵商事の強みを合わせ、まずは低圧向けのパッケージ品を開発した」とし、「関東、関西、九州にパネルをストックしているほか、架台加工の提携先も全国各地にある。納期は最短2週間だ」と強みを語る。

なお、茨城県神栖市にショールームとしての機能も兼ねて1パッケージを設置しており、今年9月初旬にも稼働する予定だ。

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