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米ジェマソン、岡山で32MW太陽光発電所着工

年内計200MW建設へ

石油・天然ガス販売の米ジェマソングループは今年6月、子会社のパシフィコ・エナジー(東京都港区、金當一臣社長)を通じて岡山県久米南町で出力32.2MWの太陽光発電所の建設を開始した。このほか、岡山県美作市、宮崎県、宮城県でも開発を進めており、計4ヵ所200MW超の発電所を2014年中に着工する計画だ。

岡山県久米南町のプロジェクトでは、米GEエナジー・フィナンシャルサービスから出資を受けることが決まった。これにより、三菱東京UFJ銀行と中国銀行からプロジェクトファイナンスとして総額110億円の融資に漕ぎつけた。

同プロジェクトのEPC(設計・調達・建設)は東洋エンジニアリングが、電気工事は旭電業が、土木工事は青木あすなろ建設がそれぞれ担当する。太陽光パネルは中・インリー・グリーンエナジー製を、パワーコンディショナは東芝三菱電機産業システム製を使用する予定だ。

このほか同グループは、今年8月に岡山県美作市で出力35MW、9月に宮崎市で80MW、10月には宮城県大崎市で50MWのメガソーラーの建設を開始する計画である。

パシフィコ・エナジーの金當一臣代表取締役社長は、「大規模な案件になると、土地が広く地権者の数も多くなり、交渉が長引いたり、決裂したりするリスクがある。そこでゴルフ場跡地など地権者の少ないまとまった土地を活用している」と話す。パシフィコ・エナジーはジェマソングループの100%子会社。日本で太陽光発電所を開発する専門事業会社として12年9月に設立された。

金當社長は、「当社には、国内外で発電所の開発や運用に携わってきた経験豊富な人材が揃っている。技術力やノウハウを駆使して事業の低コスト化を図り、今後も毎年200MW規模のメガソーラーを開発していきたい」と今後の展望を語った。

金當一臣社長

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