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リケン工業、自社発電所3か所4MW開発

2号1.5MW、今12稼へ

安達寛社長

神戸の電気工事会社のリケン工業(神戸市東灘区、安達寛社長)は、太陽光のEPC(設計・調達・建設)を手掛けながら、自社での発電事業も進めている。現在、兵庫県丹波市山南町にて1.5MWのメガソーラーを建設中で、今年12月の完成を目指している。島根県で2MW案件も計画しており、発電事業は、500kWの1号機と合わせて4MWに達する見通しだ。

同社はFIT(全量買取り制度)の開始に合わせ、自社での発電事業に進出。同社第1号は、兵庫県丹波市山南町に建設した500kW発電所である。建設用地は以前天然芝を育てていた遊休地で、同社は土地を購入し、事業者兼EPCとして太陽光発電所を開発、2013年11月に稼働させた。パネルは中・インリー・グリーンエナジー製、PCS(パワーコンディショナ)はダイヘン製を選定。架台は自社設計を基に台湾で製造したものを使用した。

現在建設している第2号となるメガソーラーは、同じ山南町のゴルフ場近くの林地を活用。「林地開発の手続きに1年半を要した。ようやく許可も下り、造成も終え、今は基礎工事とパネル設置を進めている段階。今年12月の完成を目指している」(安達寛社長)。

出力1.5MW、パネルとPCSは第1号と同じメーカーの製品を採用し、架台は自社設計を施した中国製である。「発電事業としては島根県で2MWを計画しており、合計4MWとなる見通しだ」(同)。

JR西日本関連の鉄道関連電気工事などを手掛ける同社は、約5年前に太陽光分野へ参入。FIT開始後は、新神戸セキュリティが大洋運輸の倉庫屋根を借りて実施する250kW太光発電事業で元請け工事を担ったほか、1.2MWの屋根借り発電所である『ノーリツ神戸港太陽光発電所』の建設にも携わるなど、西日本を中心に施工実績を残している。

同社は、特定建設業許可のほか、一級建築士事務所の登録も受けており、安達社長は、「我々の強みは、電気トであるということ。今年9月には、元請けとしてEPCを担う1.5MWメガソーラーも完成予定だ」とし、「今後はメンテナンスがより重要になる。今年1月末には伊坂電気さんや関西電機工業さんと協力し、メンテナンスに関する社団法人も立ち上げた。その活動も今年中に本格化できれば」と語った。

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