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三井住友建設、佐賀・吉野ヶ里の自社工場にメガソーラー建設

土木・建築工事を手掛ける三井住友建設(東京都中央区、則久芳行社長)はこのほど、佐賀県神埼郡吉野ヶ里町の自社工場内で、同社初となる太陽光発電所の建設を開始した。出力は約1MWで、10月末に稼働する予定だ。

同発電所には出力250Wの多結晶シリコン型太陽光パネルを4396枚使用する。パワーコンディショナは日立製作所製の出力500kWタイプを2台、架台は日栄インテック製を採用した。EPC(設計・調達・建設)は連結子会社のSMCテックが担当する。

事業開発推進本部の関口昇企画推進部長は「事業の多角化を目的にメガソーラーを開発した」とし、「7月上旬に基礎工事、中旬から架台を組み立て、パネルを設置する」と進捗状況を語った。

 

建材一体型、自社開発

同社はビル壁面を利用した建材一体型の太陽光システムの開発を手掛け、自社の施設に設置。発電した電力を社内で使用している。

同システムの外壁面の上段と下段には可変ユニットを設置しており、夏季には上下の可変ユニットを開放して風通しを良くし、外装ユニット裏面の温度上昇を抑制する。冬季には太陽電池裏面で暖められた空気を室内に導入し暖房負荷を抑える仕組みだ。

技術研究開発本部の西尾新一環境・エネルギーグループ長は「壁面を利用した太陽光システムが普及すると予測して試験的に設置した。屋上設置と違って壁面は目立つ。社内でデザインコンペを行うなど意匠性にもこだわった」と述べた。

(左)西尾新一グループ長 (右)関口昇部長

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