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ドライ・イー、今期EPC30MWへ

再生可能エネルギー発電所のEPC(設計・調達・建設)を手掛ける省電舎グループのドライ・イー(東京都港区、中村俊社長)は、太陽光のEPC事業を積極的に進めている。今年度の受注量は前期比2倍を上回る30MWに迫る模様だ。

同社は省エネルギー事業を展開している省電舎の100%子会社として2010年12月に設立。管理本部の嘉納毅取締役本部長は、「当社は再エネ事業に参入するために設立され、バイオガスプラントのEPCから着手した」と振り返る。

太陽光のEPC事業を開始したのは12年度からだった。10kWから2MW未満までをターゲットに展開し、13年度より事業を本格化させた。13年度末の累計受注量は約13MWである。

再生可能エネルギー事業本部の落合洋仁取締役本部長は、「強みは、省エネ関連のストックユーザーが多いことと、全国に電気工事のネットワークを持っていること。従来は工場や倉庫の屋根上設置が中心だったが今は地上設置も増えている」と話す。

同社は、価格や品質、生産国などユーザーのニーズに合わせてシステムを選定。「接続箱1つにしても様々な調達方法がある。納期や価格など精査しながら選んでいる」(同事業本部再生可能エネルギー第1部の川口智生部長)。

今期については、「36円案件を中心に、グリーン投資減税もあり引き合いは多い。前期の2倍以上の受注を見込んでいる」(落合取締役)。

照明や空調など省エネ機器と合わせた複合提案も得意とするほか、メンテナンスに関するスキームも構築中だ。

「他のEPCが手掛けた発電所も含めて、メンテナンスのニーズは増えていくはず。パートナー企業と協力しながら進めていきたい」(嘉納取締役)。

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