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ソーラーエッジ、今年60MW販売へ

関西でバイパスダイオードの故障発見

バイパスダイオードに不具合があったパネルの電圧パラメータ画面

太陽光オプティマイザメーカーのソーラーエッジ(イスラエル)は日本市場で今年60MWの販売を目指している。今年6月には同社のシステムを導入した発電所で不具合が発見されるなど導入効果も出始めている。

同社が製販しているのは、パネル毎の制御を行い、出力を最大化させるオプティマイザシステム。オプションで遠隔監視も導入可能で、パネル単位でのモニタリングが行える。

今年6月末には、同社のシステムを導入した関西地方のメガソーラーで、監視していたO&M担当者が異常を発見。現地調査した結果、バイパスダイオードの故障だったという。

「当社のモニタリングはパネルの状態を色の違いで表している。異常があれば、パネルの発電量や電圧パラメータまで確認できる。特に電圧の分析では、3分の1が低下するバイパスダイオードの故障を見つけられる。今回の事例もパネル単位で電圧の変化を計測できたからこそ発見できたと思う」(ジャパン・アジア・パシフィックゼネラルマネージャーの深柄知信氏)。

海外では、同システムによってバイパスダイオードの不具合のほか、PID現象を発見した例もあるという。

深柄氏は、「昨秋イスラエルのサイトに当社のシステムを追加導入したが、その数日後にPIDを見つけた」とし、「初期投資は割高になるかもしれないが、発電量が増すといったことも含めてトータルではメリットがあるはず」と語った。

なお同社はサポート強化のため、今秋を目指し、日本法人の設立準備を進めている。

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