サンコー、システム販売倍増5MW
住宅資材の販売施工を行うサンコー(愛知県名古屋市、加藤秀司社長)は2013年度の太陽光発電システムの設置量が前期比倍増の5MWに達した。今年6月期の売上高は150億円を見込んでおり、うち太陽光部門は20億円を占める見通しだ。
同社は愛知、岐阜、三重を中心に事業を展開。11年前からシャープの代理店として住宅用太陽光システムの販売を開始した。現在は国内メーカーのほぼ全ての製品を扱っている。
太陽光発電事業部長の鈴木亨氏は「国内メーカーの製品は実績や保証がしっかりしている。過去のリコール経験が現製品に生きているし、サービス体制やコールセンターも海外メーカーより充実している」と話す。
同社太陽光事業部の約6割を新築が占めた。最近は余剰売電でなく全量売電できる10kW超を搭載した住宅も増えているという。
同社は12年3月に自社内に太陽光発電システム比較実験ショールーム『エナジーベース』をオープンした。建物の屋上には国内6社の太陽光発電設備を設置。1階のショールームでリアルタイムに単位出力あたりの発電量を比較できる。
「このショールームで屋根の形状、面積、予算などをヒアリングし、1番あったシステムを勧める。どのメーカーがよいかわからないという疑問を解決する場所として活用している」(鈴木氏)。
ショールームには京セラ製の蓄電池を設置し、模擬停電を起こして蓄電池の自立運転機能を紹介するほか、三菱電機の家電を用いてHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)機能についても紹介している。オープンから1年で約1500人が来場したという。