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カナディアン・ソーラー・ジャパン、日本向け出荷6倍増の500MW

カナダの太陽電池大手のカナディアン・ソーラーが日本で販売を伸ばしている。日本法人のカナディアン・ソーラー・ジャパン(東京都新宿区、孫台圭社長)の2013年の出荷量は500MWを超え、12年の80MWから実に6倍以上の伸びとなった。

09年に設立した同社は、住宅用システムの販売からスタートし、50kW未満の小規模産業用システムやモジュールの単体販売など、事業を展開した。12年7月に開始したFIT(全量買取り制度)により、産業用向けのモジュール需要が急激に拡大したのを受けて、12年は40MW弱だったモジュールの出荷量が13年は320MWと実に8倍以上の伸びを示した。残りの180MWのうち、10~50kWの産業用システムが約120MW。10kW未満の住宅用システムが約60MWで、その内、新築向けが3~4割、既築向けが6~7割となっている。

「システム販売も12年に比べると3倍近く伸びたが、それ以上にモジュールの販売量が増えた」とシステム資材調達部の高嶋健部長は振り返る。

14年の数値目標は語らなかったが、システム売りも含めたモジュール出荷量が1~3月の3ヵ月だけで前年同期比ほぼ倍増の180MWに達したという。

高嶋健部長は「今後は、日本市場に合ったモジュール・システムの開発に力を入れ、さらに地方へ販路を拡大していく」と語った。

同社は現在6×12の72枚のセルを使用したモジュールが主流だが、日本の狭い住宅屋根向けに5×10の幅の狭い製品も扱う。14年2月より山洋電気製のパワーコンディショナを取り揃えるなどラインナップを強化している。

販路拡大については、昨年仙台と福岡に新事業所を構え、地方の販売店との接触を増やしている。人員も増員し、今では100名くらいになったという。

高嶋健部長

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