イーステージ、今6月期売上12%増
産業用、蓄電池が好調
太陽光発電のSI(システムインテグレータ)イーステージ(東京都世田谷区、石丸恵美子社長)は、今年6月期決算の売上高が前期比12%増の5億5千万円になる見通しだ。産業用の案件が好調だった。来期は80MWの施工案件も抱えており、売上はさらに伸びる模様だ。
施工による売上のうち、住宅用が2割、産業用が8割を占める。自社で施工部門は持たず、約15社ある協力会社へ依頼する。
同社は発電所の施工だけでなく蓄電池の設計・設置も行なっている。前期の蓄電池の売上は1億5千万円に上り、事業の柱となっている。
石丸社長は、「昨年は全国展開している大手薬局から蓄電池の受注があり売上が伸びた。当社の蓄電池はオーダーメイドだが汎用品よりも安く提供できる。24kWhの蓄電池ならば600万円以下、これは大手蓄電池メーカーよりも200万円以上安い。少人数の会社なので固定費が安い分、利益を乗せる必要がないのです」と語る。
専務取締役の石丸貴樹氏は「蓄電池はこれからのキーワード。太陽光とのセット売りで販売が伸びるだろう。HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の需要も高まり、住宅1件あたりの売上単価は上昇している」と市況を読む。
今後は、災害時に電気の供給を可能にする防災型太陽光システムの商品化に踏み切る意向だ。