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オムロン、PCS生産能力倍増へ

PCSの基幹工場である阿蘇工場

小型PCS(パワーコンディショナ)国内最大手のオムロン(京都市下京区、山田義仁社長)はこのほど、太陽光発電用PCSの生産能力を倍増させる計画を明らかにした。高まる需要に応えるべく、6月を目途に月産6万台体制の構築を進めている。

同社はこれまで住宅分野を中心に小型PCSを供給。2012年7月のFIT(全量買取り制度)開始後は、出力10kW以上50kW未満の小規模産業用でも実績を伸ばし、13年度の販売容量は1.5GWを超えた模様だ。

現在の生産能力は月産3万台。需要変動に柔軟に対応すべく、熊本・阿蘇の基幹工場を中心に、国内のEMS(受託生産サービス)を活用した変動費型の生産体制を敷いている。今回、同社は変動費型を維持しつつ、月産6万台体制に移行する。屋外型PCS4機種を中心に増産する予定だ。

環境事業本部ストラテジックマーケティング部の大橋勝己経営基幹職は、「FIT3年目を迎える今年度も需要が伸びると予想している。堅調な住宅用に加え、小規模産業用も大きく成長する1年となると思う。安定供給を実現し、需要に応えられるよう準備を進めていく」と語った。

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