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NTTスマイルがIPPに参入

狙いは暗礁低圧案件の復活

太陽光発電の遠隔監視システム『エコめがね』を販売するNTTスマイルエナジー(大阪市中央区、谷口裕昭社長)はこのほど、総額10億円を投じ、IPP(独立系発電)事業に参入する意向を明らかにした。販売会社を通じて、暗礁に乗り上げた出力50kW未満の小規模産業用プロジェクトを集め、同社が発電事業主となって実現させていく。

今回のスキームは、経産省の設備認定を取得したものの資金調達先や事業主体が未決定で稼働していない案件を、『エコめがね』を扱う販社を通じて募集する。集めた案件のなかから、認定設備や自然災害のリスク、土地賃料などを含む事業性を精査して実現可能なプロジェクトを選定していく。発電所の施工・保守などは販売パートナー網を活用する予定だ。小規模産業用の太陽光発電所を全国100ヵ所程度、容量にして3.5MWの稼働を目指す。

谷口裕昭社長は、「昨年末時点の10kW以上1MW未満の設備認定数25万件のうち、約6割が未だ稼働していない。販社さんからは、不良案件だけでなく、融資不調や事業主体が未決定のものもあると聞く。我々が発電事業主となり、事業を開始することで自然エネルギーの普及拡大に貢献できると考え、IPP事業に参入した」と経緯を述べる。

同社は、まず4月30日までを第Ⅰ期として5億円規模の案件を募集する。

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