フジプレアム、阪神大石駅に軽量モジュール販売
太陽電池モジュールを製造するフジプレアム(兵庫県姫路市、松本倫長社長)はこのほど、阪神電気鉄道(大阪市福島区、藤原崇起社長)に単結晶シリコン型の軽量モジュールを供給した。同製品の出力は220W。阪神本線大石駅ホームの屋根に540枚設置(出力118.8kW)され、4月1日より運用を開始した。
同製品は2012年に製品化されたもので、商品名は「希」。通常の同社の結晶系パネルが11.6㎏/㎡であるのに対し、「希」は6.5㎏/㎡と重量はおよそ半分だ。軽量化に一役買ったのは薄型ガラス。通常は3.2㎜の強化ガラスを使用しているが、「希」には0.8㎜の旭硝子製の化学強化ガラスを使用した。
執行役員専務の大川拓志管理本部長は「当社には貼合技術があるため、強度を保てる」と語り、テュフ認証も取得している。
同社は今後も、工場屋根や駅のプラットホームなど重量制限のある場所に設置を希望するユーザーに提案を強めていく構えだ。
このほか、追尾型太陽光発電システムの商品化にも力を入れており、農業試験地などで検証を進めている。
同社は兵庫県たつの市にモジュール工場を保有している。生産ラインには自社製の製造装置を導入、年産能力は100MWとしている。