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中ジンコ、日本向けモジュール販売130MW

今年度400MW計画

中・太陽電池メーカーのジンコソーラーが日本向けのモジュール販売を堅調に伸ばしている。初年度の2013年度は130MWに達し、14年度は400MWを目指す。

同社の日本法人ジンコソーラージャパンは13年3月に設立された。海外勢の多くが、FIT(全量買取り制度)が始動した12年頃から日本市場に参入しているだけに、出遅れた感は否めない。だが、昨年はメガソーラーなどの大型案件を中心に受注を獲得し、急速に販売を伸ばしている。

張容副社長は、「当時3人だった社員が20人に増え、大阪にもオフィスを構えた。日本での販売体制が整いつつある。今年下期以降、出力50kW未満の低圧分野や住宅向けにも力を入れていく」とし、日本の市場性について「設備認定のルール改定は一時的にネガティブな影響が出るかもしれないが、長期的には業界の健全化に繋がる。日本市場は今後も伸びていくだろう」と語った。

ジンコは垂直統合型のモジュール生産を展開。インゴットからウエハ、セル、モジュールまで一部を除いて内製化している。

生産の自動化を進め、400MWの全自動ラインを14年度内に1GWまで増やす予定。これで年産能力を2GWから2.6GWに拡張する。

張副社長は、「昨年は213MWの発電所を中国で建設した。売電事業は経営の安定に繋がる。今年は日本を含め400MWまで発電所を増やす計画だ。『いいマラソン選手』のように息切れしないように走っていきたい」と述べる。

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