オルテナジー、今10月期売上高110%増 軸足は住宅向け
太陽光発電設備の販売施工を手掛けるオルテナジー(東京都立川市、髙橋眞剛社長)は、2013年10月期の売上高が前期比約110%増の13億円となった。住宅用分野が総売上の75%以上を占めており、独自に開発した屋根に穴を開けない工法を武器に、住宅用マーケットで販売を伸ばしている。
同社は13年10月期、住宅用太陽光発電システムの販売を中心に業績を伸ばした。住宅用の販売件数は関東を中心におよそ700棟。今期は1500棟を目指している。
髙橋眞剛社長は、「太陽光マーケットにおいて、産業用はあくまで一時的なものと考えている。やはりベースとなるのは住宅用。今は住宅用市場における基盤を構築している段階だ」と話す。
同社の武器は、独自開発した屋根に穴を開けずに太陽光パネルを設置できる『シンプル・レイ工法』。同工法を用いた太陽光発電システムの設置を提案しており、これまでの累計設置実績は1500棟に達している。
同社は、同工法を用いた太陽光発電システムの設置拡大に向け、施工・販売網の構築と、架台の生産体制の整備を実施。現在、「月100棟の施工体制は整った」(髙橋社長)という。
髙橋社長は、「同工法は傾斜屋根と陸屋根ではオールラウンドなもので、基本的にどんな屋根材でも対応できる。施工不可で諦めざるを得なかった人や、屋根に穴を開けたくない人にも導入していただいている」と述べる。
また同社は、NEDOの実施する『太陽光発電多用途化実証プロジェクト』に、旭硝子との共同事業を採択された。『強度の弱い畜舎向け軽量発電システム開発』として、同社は同工法をベースとした軽量架台の研究開発に取り組む予定だ。
同工法では現在、架台材料に高耐食性めっき鋼板を採用しているが、「脆くて設置できなかった場所にも太陽光パネルを導入できるように、アルミやFRPを用いた軽量架台を開発したい」(同)。
12月に本社移転
同社は、業務拡大に伴い、12月16日付で本社と立川営業所を移転・集約した。同社と伯東の合弁会社であるルーフスの本社も同時に移転した。詳細は次の通り。
(住所)〒190‐0023東京都立川市柴崎町4‐6‐3高嶋ビル
(TEL)042‐519‐3500(代表・営業部)、同‐3550(管理部)、同‐3766(施工部)、042‐595‐8151(ルーフス)
(FAX)042‐522‐8060(代表・営業部・管理部)、同‐8666(施工部)、042‐522‐8070(ルーフス)