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三洋工業、ユニット式地上設置用架台拡販 発売1年で5億円

地上設置用架台「サンライトベースM」

金属建材メーカーの三洋工業(東京都江東区、菊地政義社長)は太陽光発電用架台の提案を強めている。特に2012年末より販売している地上設置用架台は、設計を簡略化できるなど利点があり、発売1年での販売量を約5億円に伸ばした。

同社の地上設置用架台は、4段4列、太陽光パネル16枚用を基本としたユニット式である。これにより同じ太陽光パネルであれば、1回設計すると、次回以降の設計を簡略化できる。鋼材は、高耐食性溶融めっき鋼板を採用している。

営業統括部換気・環境チームの奥山尚胤担当課長は、「当社の得意とするロールフォーミング技術を活かした架台。シンプルに施工できるものを開発した。施工性も高く、慣れれば1人工で1日15kWを施工できる」と話す。

また、同チームの久保田和弘チームリーダーは、「低圧産業用からメガソーラーまでをターゲットにコストも重視した。パッケージシステム用としても使っていただける。自社工場での生産体制も整っている」と述べ、現在、茨城県古河市の工場では月産5MW体制を構築、増強も進めているという。

同社は11年8月に折板屋根用架台と陸屋根用架台を開発、太陽光発電市場へ参入した。全量売電の開始に伴い、12年末には地上設置型もラインナップ、販売開始から1年での売上規模は約5億円。

また同社は、13年6月よりリン酸鉄リチウムイオン蓄電池を発売。電池容量は2.3kWh(使用可能容量1.5kWh)、最大定格出力1.5kWで、停電時自動切替機能(約0.03秒)も搭載した。

久保田チームリーダーは、「安全性が高いリン酸鉄リチウムイオンを採用し、満充電まで2時間半の急速充電ができることが特長」としている。

「サンライトパワー」

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