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ソーラーテックジャパン、今年100MW販売へ

EPCパートナーと共同展開

台・太陽電池メーカーのソーラーテックエナジーは、日本法人であるソーラーテックジャパン(東京都豊島区、楊淞壹社長)を通じて日本でのモジュール販売を強めている。2013年のモジュール出荷量50MWのうち、日本向けが約90%を占めた。今年はOEM(他社ブランドでの生産)での供給やEPC(設計・調達・建設)パートナーと連携した自社ブランドでの販売を含め、さらなる出荷拡大を目指す。

ソーラーテックエナジーは05年設立のセルメーカー。日本法人は13年7月に立ち上げた。現在のセル年産能力は1040MW。日本法人の楊淞壹社長は、「セル出荷量のうち、15%が日本向けだった。これまでは多結晶型だったが、今年からは単結晶型の生産も始める」と話す。

日本市場では、セルのほか、モジュールを積極的に販売。同社は11年2月にモジュールを量産開始、13年末の年産能力は60MW、今年は180MWに増強する予定だ。13年のモジュール出荷量50MWのうち、約90%が日本向けだという。日本市場にはOEMでの供給が7割を占める。

これまで同社が製販してきたモジュールは多結晶型だったが、今年からはセルと同様、単結晶型もラインナップ。モジュールは台湾工場を中心に、一部は中国の協力工場で製造している。

「日本向けのモジュールで、台湾で製造しているものは、セルとガラス以外全て日本製の材料を採用している。コストを重視される場合は中国で生産したモジュールもある。いずれもセルは台湾製だ」(楊社長)。

同社は結晶系セル・モジュールだけではなく、カラーセル・モジュールやCIGS太陽電池も揃えている。

今年からはエリア毎のEPCパートナーと連携した販売展開も本格化する方針だ。楊社長は、「現在、関東、関西、四国、九州でパートナーが決まっている。まずは産業用で展開し、来年からは住宅用でも進めていきたい」とし、「今年は日本で100MWの販売を目指している」と語った。

楊淞壹社長

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