RECソーラー、日本向け出荷250MW
前年比10倍超
ノルウェーの太陽電池大手RECソーラーが日本で販売を伸ばしている。日本法人のRECソーラージャパン(東京都渋谷区、関口剛社長)は、旺盛な日本の太陽光需要を受けて販売を伸ばし、2013年のモジュール出荷量は前年比10倍以上の250MWに達した。14年は300MWを目指す。
RECソーラーは、シンガポールの工場でウエハからセル、モジュールまで一貫生産している。生産品目は60セル搭載の多結晶シリコン型モジュール。8つの製造ラインすべてで多結晶型を製品化しており、とくに品質向上に力を入れている。
RECソーラージャパンの関口社長は、「日本で販売が伸びている理由のひとつに製品の品質がある。当社は生産だけでなく販売、設置まですべてにおいて高品質を追求している。それが徐々に受け入れられたと思う」と強調した。
その言葉が示す通り、同社では製品の返品率が100PPM(100万分の1)以下と小さい。モジュールメーカーの返品率は通常500PPMといわれているから、返品率からも同社の品質の高さがうかがえる。
日本法人のRECソーラージャパンは12年5月に設立。同社は現在、定格出力255W、モジュール変換効率15.5%の製品を主に販売しているが、14年末には出力265W、変換効率16.1%の製品を発売する予定だ。
関口社長は、「今年は産業用の屋根上の需要がさらに伸びるだろう。営業体制を拡充し、顧客との接点を増やしていく」と抱負を語った。
RECソーラーは、欧州向けの出荷が好調で、とりわけ産業用の屋根上設置向けに販売を伸ばした。地域別出荷比率は、約50%が欧州で、25%が日本、残り25%がその他の地域となっている。
現在工場の年産能力は950MWだが、15年には1.3GWまで拡大する予定だ。