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RBIソーラー、日本へ本格進出

特建業許可を取得

(左)15%までの東西傾斜にも対応しているという。 (右)専用重機で打ち込む。

米・架台メーカーのRBIソーラー(日本法人・東京都港区)が日本市場に本格進出した。今年1月には特定建設業許可を取得し、施工サービスも合わせた事業を展開している。

同社は、商業用温室などの設計や製造、建設を手掛ける米・ラフブラザースのグループ会社である。13年の架台の販売実績は約200MW。累計で500MWを超えるという。

現在、米国市場で事業展開しているが、13年8月に日本法人を設立し、同社にとって初の海外進出を果たした。日本法人の社長を務めるジョン・テイラー氏は、「これからの成長が見込める市場として、日本マーケットへの参入を決めた」と話す。

同社は、地上設置型の太陽光発電所用架台を販売。架台だけを供給するのではなく、施工サービスもセットで提供する。架台は亜鉛メッキ製で、日本向けには米国工場で生産した製品を用いる。最大の特長は1本足のH形鋼を使用している点だ。

村地卓一取締役副社長は、「当社の架台は一つひとつカスタムデザインを施したもの。5~6m間隔で1本足の大型H形鋼を配置し、専用の重機で打ち込む。杭打ちだけでなく、コンクリートなど様々な基礎に対応している。各発電所に合わせ、JISに基づいた強度計算を行なう。事前に必ず重機を現地に運び、地耐力などを調査する」と述べる。

重機での打ち込み数は1日60~100本。1MWであれば杭打ちから架台の組み立てまで、約10人で4~5日で終えることが可能だという。

テイラー社長は、「当社は製品を自社工場で生産し、20年の品質保証を付与している。自社でエンジニアリングも担っており、設置環境に合わせた設計を施すことができる」としたうえで、「14年の日本での販売目標は50MW以上。大規模案件の引き合いも多く、100MWまで引き上げたい」と語った。

(左)ジョン・テイラー社長 (右)村地卓一副社長

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