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NGP-FOTEC、メンテ機器レンタル開始

診断サービスも提供

セミナーでは実地操作も行う。

日本グリーンパックス(NGP)の100%子会社で環境商社のNGP-FOTEC(東京都中央区、山中利一社長)は、今年2月より太陽光発電システムのメンテナンス用機器のレンタル事業を開始した。

同社がレンタルを開始したのは、新栄電子計測器製のI-Vチェッカーとサーモグラフィ、アイテス製のモジュールチェッカー。レンタル料金は1台当たり週3万円(税抜)で、同社へのデータ提供が必須となる。

営業部営業1課の平岡学課長は、「ストリングをI-Vチェッカーで、太陽光パネルをモジュールチェッカーで測定することができる。サーモグラフィはアレイ単位で計測できるうえ、雨漏りチェックにも活用できる」と話す。

同社はレンタル事業の開始に伴い、2月に機器の説明やデモンストレーションを実施するメンテナンスセミナーを開催。今後も3ヵ月に1回程度のペースで開催する予定だ。

橘俊廣営業部長は、「太陽光事業を長く続けるには、ユーザーへのメンテナンスサポートは不可欠。比較的負担の小さいレンタルで機器を提供することによって、ハードルを低くした。問題意識の高い販社さんに利用してもらえれば」という。

また、同社は機器レンタルに加え、PV-FCTEC(東京都中央区、藤村智宏社長)と連携した診断サービスもオプションとして提供していく。

同サービスは、シミュレーションソフトを活用した発電量チェックや、設計・施工点検報告書などの資料を基にシステムを診断。より詳細に調べる場合は目視での点検のほか、測定器を使った現場調査も行なう。診断終了後、報告書を提出し、結果に基づいて助言する。

「診断サービスはクリニック&処方箋。機器を使って測定した数値の意味を伝え、改善策を処方する。これらレンタル事業で集まったデータは、今後のサービス拡充に活かす」(橘部長)。

同社は12年1月に設立。太陽光分野では産業用機器や住宅用システムなどの販売を手掛けてきた。太陽光パネルはNGPが代理店である韓・ハンソルテクニクス製を提案、12年10月から14年1月までの累計販売量は約6MW。13年末からは住宅用事業を強化しており、ハンソル製太陽光パネルとIDEC製パワーコンディショナ、高島や若井産業から供給を受けた架台などを組み合わせたシステムを販売している。

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