PV-FCTEC、補償パックの提供開始
屋根上、地上の2種
太陽光発電の技術コンサルティング会社であるPV-FCTEC(東京都中央区、藤村智宏社長)はこのほど、太陽光発電システム向けの補償パックを開発した。出力50kW未満のシステムを対象に、地上設置用と屋根上設置用の2種類を揃えた。4月より提供する予定だ。
同社は国内損保大手と協力し、補償パックを開発。同社を保険契約者とし、同社を含む企業グループからシステムを購入したユーザーに対し、補償パックを提供していく。「まずは5社程度で補償パックの提供を開始する」(藤村智宏社長)。
補償対象となる機器はモジュール、パワーコンディショナ、接続箱、表示機器、架台、付属品または付属配線。屋根上設置用は、住宅用を含む50kW未満、地上設置用は10kW以上50kW未満の小規模産業用のシステム向けだ。
両パックともに、システムの物損補償10年、5年の日照補償を付与する。物損補償は火災や落雷、豪雪、台風などによる損害を補償。地上設置用パックの場合、外部からの投石などによる損害や盗難も補償対象となる。日照補償は設定された基準日照時間を30時間以上下回った場合、補償金が発生するもので、1年最大5万円。
また、地上設置用パックには10年の休業損害補償を付与。損害を受けた機器が修理などで発電しない場合、その修理費用などである損害補償金額の10%が休業損害補助金として支払われる。
藤村社長は、「屋根上よりも地上設置の方が外部要因で止まる可能性が高い。そこで、盗難や投石などによる損害、休業損害補償を付加した」と話す。