Inside News

スカイソーラージャパン、年度内25MW強完工へ

年100MWの施工網構築

同社が国内に開発した太陽光発電所。

中・スカイソーラーの日本法人でIPP(独立系発電)事業を手掛けるスカイソーラージャパン(東京都千代田区、陳鋭社長)は、2014年3月までに計25MW強の太陽光発電所を稼働させる見込みだ。3月までに年間100MW規模の施工・メンテナンス網を構築する目途が立っており、15年3月までに累計120MWの完工を目指している。

同社はグローバルでIPP事業を展開するスカイソーラーの日本法人。日本国内で太陽光発電所の開発を進めている。13年2月末には、第1号として栃木市大塚町で出力約2MWのメガソーラーを竣工。今後、14年3月までに25MW強、15年3月までには累計120MWの太陽光発電所で運転を開始させる見通しだ。

それらは全て12年度の買取り価格40円(税抜)を獲得した案件。出力2MW未満を中心に一部特別高圧案件もあるという。自社単独での発電事業がほとんどだが、一部は共同事業や匿名組合方式として実施している。

陳鋭社長は、「完成後の売買も選択肢としてはあるが、その場合も運営管理は我々が担う」と方針を語り、「北海道で積雪量を計測して設計し直した案件があるが、事業の進行状況は、ほぼ計画通り。これまでは建設よりも工事やメンテナンス網の構築、社内体制の整備に時間を割いた。年間100MW程度の工事・メンテ体制の目途が立ち、これから開発を本格化させていく」と話す。

同社は、IPPを実施するSPC(特別目的会社)のほか、土地管理・メンテナンス会社、EPC(設計・調達・建設)会社などを設立。グループとしての機能強化も進める。

陳社長は、13年度の買取り価格案件について、「現在の申請容量は、合計300MW近くにのぼる。12年度の案件以降、これらも順次完工させていく」とし、「太陽光や風力などのプロジェクト開発を進めながら、日本の電力小売市場も視野に入れている。日本のパートナー企業と共に展開していければ」と語った。

Inside News を読む

一覧を見る