ケイアンドエム、3月期売上微減 O&M強化
太陽光発電システムの販売・施工会社、ケイアンドエム(東京都町田市、地主光滋会長)は、2014年3月期の売上高が前期比12%減の約11億円となる見通しだ。販売数は漸増傾向にあるが、買取り価格の減額に伴う値下げ販売で売上が目減りした。O&M(オペレーション・アンド・メンテナンス)に力を入れ、地域に密着した営業活動を継続していく構えだ。
同社は長らく住宅向けにパナソニック製の太陽光システムの販売・施工を手掛けてきたが、全量売電市場の拡大に伴い出力10kW以上50kW未満のシステムの販売も始めた。
スペイン・イソフォトンや長州産業、韓・ハンファQセルズのシステムも扱い、品揃えを拡充。企業・団体からの注文が増え、前期は売上を大きく伸ばした。
今期も売れ行きは堅調で、年間販売量は前期比微増の2.5MWとなる模様。ただ買取り価格の減額率に応じてシステム単価を下げたため、売上規模は前期比微減で推移した。
地主会長は、「当社はむやみに量を追いかけるのではなく、事業の継続性を念頭に地域のお客様とのつながりを第一義としている」と堅実な姿勢である。
その同社が最も重視しているのが、O&M。98年から16年に亘って住宅用システムを販売し、施工の10年保証や設置後の定期点検を実施。その数は3600件にのぼる。この実績とノウハウを生かして産業用分野のO&Mにも力を入れる。