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ソーラーワークス、太陽電池モジュール診断開始

IVカーブ、ELなど現場で検査

太陽光発電見積りサイトを運営するソーラーワークス(横浜市西区、谷由加社長)はこのほど、移動式の『PV検査カー』を用いた太陽電池モジュール診断サービスを開始した。メンテナンスの一環で実施するほか、太陽光発電所の評価・診断にも活用する狙い。既設のモジュールを現場で診断できる新しいサービスとして関心が高まりそうだ。

同社の新たなサービスは、モジュールの各種検査機器を内蔵した『PV検査カー』が現場に赴き、IVカーブ測定やEL画像判定、赤外線サーモグラフィ画像撮影を現場で実施。検査後は報告書を提出する。モジュールのマイクロクラックやホットスポットといった細かい不具合まで現場で発見できるのが最大の特長だ。

総合企画部の渡邉敬浩部長は、「たとえば、メンテナンス用の機器で全数チェックした後、より詳細に調べたいモジュールを『PV検査カー』で検査することもできる」と話す。

同社は、これらのサービスを定期点検業務も含めたメンテナンスサービスの一つとして提供するほか、太陽光発電所の完成時や転売時のスポット的な評価サービスとしても提案していくつもりだ。

渡邉部長は、「発電所の資産価値を評価する一つの方法として活用してもらえれば。特に中小規模の太陽光発電所向けに提供していきたい」と述べる。

また同社は、メンテナンス事業強化の一環で、出力50kW未満の低圧連系用の遠隔監視システムを独自に開発。1月中にも発売する予定だ。同システムは、発電量やパワーコンディショナの異常信号などをクラウド方式で遠隔監視するというものである。

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