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太陽セメント、自社製コンクリ架台累計10MW突破

コンクリート製品メーカーの太陽セメント工業(大阪市福島区、石井克侑社長)は、全量売電の開始に伴い、太陽光発電用コンクリート架台を独自に開発し、市場への提案を強めてきたが、このほど累計販売実績が10MWを超えた。

同社が独自開発したコンクリート架台は、地上設置型の産業用太陽光発電向け。材料供給だけでなく施工も同社が担う。メガソーラーを中心に採用が進み、2013年末には累計販売実績が10MWを超えたという。

営業企画室の岡田卓也室長は、「地上設置用として、出力50kWから2MWまでの高圧案件が多いものの、最近では50kW未満の低圧連系向けのニーズも増えている」と話す。

同社製架台はコンクリートブロックを用いているため、角度調整を低コストかつ容易に行うことができるうえ、積雪地や塩害地での設置にも対応可能だ。基礎は不同沈下の可能性も考慮し、コンクリートのベタ基礎を採用している。

岡田室長は、「たとえば、大阪のある案件では一般的な工法では20kWしか設置できなかったが、当社の工法を用いて設計したところ、28kWを導入できた」とし、「当社の架台は、角度調整によって、限られた敷地を有効活用できるもの。また、一般的にコンクリートの耐用年数は40年以上とされており、長期信頼性もある」と特長を述べる。

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