シナネン、住宅用O&M協力組織発足
エネルギー企業のシナネンホールディングス子会社のシナネン(東京都港区、清水直樹社長)は2024年2月28日、『シナネン次世代エネルギーメンテナンスパートナー会』を発足すると発表した。住宅用太陽光発電設備や蓄電設備の保守体制を構築する狙いだ。
同社は14年頃から住宅用太陽光発電設備のO&M(管理・保守)を手掛け、顧客と10年間の保守契約を交わして設備の点検を実施してきたが、採算性に課題があった。そこで北海道や福島県、東京都、長野県、大阪府、鳥取県、愛媛県、宮崎県、沖縄県など全国から保守業務を請け負う協力会社42社を集め、O&Mの技術を共有しつつ、全国で保守業務を請け負える体制を築いた。
シナネン取締役の髙松建哉環境エネルギー事業本部長は、「太陽光発電設備や蓄電設備の長期運用が求められるなか、O&Mは必要不可欠だ。協力会社と協業して全国各地で質の高いO&Mサービスを展開する」と語る。
同社は24年4月より会を運営する。加盟企業に第二種電気工事士受験講習会や安全性に関する講習など開きつつ、保守業務を委託していく。
髙松本部長は、「年間3万件の保守を請け負う体制を構築したい。27年までに100社の加盟を目指す」と意気込む。
なお、シナネン次世代エネルギーメンテナンスパートナー会の会長にはフロンティアサポートの岩見満輝社長が就任した。