大日本印刷、太陽光反射シート発売
発電量6%向上
大日本印刷は2024年3月5日、太陽光発電所用の反射シートを発売した。発電事業者やEPC(設計・調達・建設)、O&M(管理・保守)企業に拡販していく構えだ。
同社の反射シートは、光の波長400nm~1200nmの85%以上を反射する樹脂材の製品だ。太陽光パネルの発電量を高める効果があるほか、光の透過を防ぐため、太陽光発電所の敷地に敷けば防草効果もある。
同社は製品を販売するにあたり、北海道旭川市内の出力1250kWの太陽光発電所に反射シートを敷く試験区を設け、20年6月から3年にわたって検証した。試験区は、反射シートのない通常区と比べ、発電量が約6%向上したという。
大日本印刷高機能マテリアル事業部PV統括本部営業部第1課の高澤則慶課長は、「両面発電パネルの普及とリパワリング(改修による出力増)需要の広がりを見越して製品化した。反射シートの耐久性は10年だ。表面が平滑で土の付着も少なく防汚性にも優れている」と特長を話す。
同社は標準仕様を幅1m×長さ120mと想定し、受注生産する方針だ。