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OREM、O&Mの外部提供開始

500kW以上が対象

再生可能エネルギー発電所のAM(資産管理)やO&M(管理・保守)を手掛けるオリックス・リニューアブルエナジー・マネジメント(=OREM、東京都江東区、佐藤厚範社長)は、2021年3月よりグループ以外の太陽光発電所のO&M業務を請け負う。培った経験や知見を活かし、受注拡大を狙う。

同社は18年6月に設立されたオリックス100%出資の子会社で、再エネ発電所のAMやO&M業務を手掛ける。主にオリックスグループの太陽光発電所の業務を受託してきたが、OREMの百合田和久副社長兼戦略責任者は、「合計450MWの太陽光発電所で業務を進めるなかで体制を整備し、知見を蓄積した。今後は他社案件にもサービスを提供していきたい」と話し、21年3月より始める方針を明らかにした。

同社は電気主任技術者の選任なども含めたAM・O&Mサービスを提供する。一部地域を除き、出力500kW以上の特別高圧・高圧太陽光発電所を対象とする。

同社は業務を進めるうえで、売電収益の改善を含めた実質的なO&M費の低減を追求している。ベルギーのサイトマークと提携し、ドローン(無人航空機)で撮影した画像をAI(人工知能)で解析するソフトウェアを導入したほか、シンガポールのエンビジョン・デジタルと発電状況を自動で分析して売電損失を定量化するシステムの日本仕様版を開発、20年11月頃から導入した。同社によれば、業務受託している発電所におけるO&M費から収益改善効果を差し引いた〝実質O&M費〟はこの2年半で半減したという。外部提供でもそれらの知見を活かしていく構えだ。

同社はサイトマークのソフトウェアによるドローン画像診断も行う

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