独・メテオ、蓄電所向け制御装置開発
発電所併設にも対応
遠隔監視装置大手の独・メテオコントロールはこのほど、系統用蓄電所向けの制御装置を開発し、日本市場に投入する。高速応動などを特徴に提案を強めていく構えだ。
同社が開発したのは、市場取引などを担う上位のEMS(エネルギー管理システム)とPCSを含む蓄電設備との間に位置する制御装置。上位のEMSからの制御指令を蓄電設備に伝えて実行させる役割を担うものである。
同社日本法人の山時義孝社長は、「調整力市場では10秒プラス2秒以内の応動時間での充放電制御が求められるが、当社の制御装置は高速応動が強みで、対応可能だ」とし、「当社の監視装置にソフトウェアを追加するだけでよく、既設の太陽光発電所に蓄電設備を後付けする際にも使いやすい」と語る。
現在、PCSを含む蓄電設備や上位のEMSとの接続に関する協議や検証を進めており、早ければ年内にも出荷を始めたい考えだ。