エリーパワー、Ⅴ2H連携の蓄電設備発売へ
蓄電池メーカーのエリーパワー(東京都品川区、吉田博一会長兼CEO)は2024年7月にもⅤ2H(車から住宅への電力供給)スタンドと連携可能な蓄電設備を発売する。ハウスメーカーやリフォーム会社などを通じて拡販したい構えだ。
同社は、蓄電容量6.4kWhの自社製リチウムイオン蓄電池や出力6kWのPCSで構成した蓄電設備を販売する。同容量の蓄電池の増設や出力6kWのV2Hスタンドを設置できるようにしたほか、重塩害地域でも使用できる塩害対応品も用意した。
特徴は、耐久性が高く、長寿命であることに加え、V2Hスタンドと連携できる点だ。V2Hスタンドと接続すれば、太陽光発電設備が生み出す再生可能エネルギー電力をEV(電気自動車)と蓄電設備に同時に充放電できる。利用者は余剰電力を有効に活用でき、購入電力量を減らすことができるわけだ。
同社の野田直宏常務執行役員は、「EVの普及拡大を見込んでV2Hスタンドに対応した新製品の販売に踏み切たった」と述べた。
新製品の希望小売税込み価格は、PCSと蓄電池ユニット、蓄電池用コンバータのセットが352万円、Ⅴ2Hスタンドが176万円である。
野田常務執行役員は、「BCP(事業継続計画)対策として蓄電設備を導入する事業所が増えているので、住宅用としてだけでなく、商業施設や自治体にも提案していきたい」と語る。