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伊坂電気、24年3月期の施工件数50件に

オンサイトPPA6社と協業

太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)を手掛ける伊坂電気(大阪市、西尾潤一社長)は2024年3月期に完工した太陽光発電設備の施工件数が約50件に達した模様だ。今期は人材の確保と業務の効率化を進め、90件超まで増やす構えだ。

同社はFIT全盛期に地上設置型の太陽光発電所のEPCを多く手掛けたが、ここに来て屋根上設置の受注が増加。最近は高圧・特別高圧案件を設計から請け負える強みを活かし、オンサイトPPA業者6社と協業してEPC受託量を伸ばしている。

同社の西尾潤一社長は「24年3月期はMW級の屋根上設置も複数あった。関西を中心に東北や九州の案件も請け負っている」とし、「蓄電池併設発電所や系統用蓄電所のEPCも始める」という。

ただ、24年3月期は施工件数こそ前期の約30件から約50件に増えたものの、人材が不足し、建設需要に対応し切れていない。そこで同社は機器構成などの標準化に着手した。

西尾社長は、「施工管理や使用前自己確認の試験などを行える専門技術を要する人材は限られるうえ、研修期間も必要だ。業務の標準化で人材不足を補い、体制を強化して今期は施工件数を90件以上に増やしたい」と意気込む。

西尾潤一社長

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