ザ・トーカイ 中小規模の施設でPPA開始
LPガス販売のザ・トーカイ(静岡市、浜崎貢社長)は2024年3月26日、中小規模の施設向けのオンサイトPPA事業を展開すると発表した。中小企業に提案し、客先の脱炭素化や電力代削減を支援する。
同社は事業化に先立ち、東海ガスの事業所に出力31.57kWの太陽光発電設備を導入した。1ヵ月間の試運転を経て4月1日から再生可能エネルギー電力を20年に亘って販売する。年間の予想発電量は約3万7500kWhで、東海ガスの事業所では電力代の削減効果が見込めるという。
ザ・トーカイグローバル戦略推進本部の冨永昌人環境戦略推進事業部長は、「大規模施設や住宅ではPPAの導入が進んでいるのに、中小規模の施設は遅れている」としたうえで、「太陽光パネルの出力は10~300kW未満の設備を想定している。まずは県内の取引先企業に提案し、10件の契約を結びたい」と語る。
なお、同社は21年に住宅向けのPPAを開始し、成約件数は350件に達している。