ラプラス・システム 売上高3割増32億円
遠隔監視装置販売のラプラス・システム(京都市、堀井雅行社長)は2024年3月期の売上高が前期比3割増の32億円だった。自家消費用太陽光発電設備向けの製品の販売を大幅に伸ばした。
売上高を牽引したのは、全量自家消費用太陽光発電設備向けの制御装置だった。施設の電力消費量に追随してPCS(パワーコンディショナ)の出力を制御するもので、複数のPCSの同時制御から特定のPCSのみ制御する仕組みにして通信速度を上げたことが功を奏したようだ。高精度な負荷追従機能が評価され、販売は好調、24年3月期の出荷量は前期比2倍以上の1400台だった。
同社の堀井社長は「自家消費用の制御装置の売れ行きは想定以上によかった」と語る。
一方、遠隔監視装置の販売も堅調だったという。全国で出力抑制が増えるなか、同社は出力抑制対応機能を遠隔監視装置に搭載させ、遠隔監視装置の交換需要を取り込んだ。
同社は、新製品の開発にも力を入れており、堀井社長は「自家消費用太陽光発電設備に併設する蓄電設備の制御機能を向上させていく」と意気込む。
なお、同社は23年12月にベトナムで現地法人を設立した。これを機に東南アジアへの展開を検討している。