グッドフェローズ 盗難対策のケーブル保護材開発
太陽光発電所の見積もりサイトを運営するグッドフェローズ(東京都品川区、長尾泰広社長)は2024年5月28日、太陽光発電所の銅線ケーブルの盗難対策を目的に、専用の保護材をスマートパワーシステムと開発したと発表した。同社が再販する中古太陽光発電所に実装するほか、保護材の単品販売も行う。
今回のケーブル保護材は、溶融亜鉛めっきを用いたコの字型の鋼材2個からなる。同社は、ブラインドリベットという接合法を採用し、専用工具を用いてケーブルを覆う仕様にした。主に盗難されやすい低圧太陽光発電所の交流ケーブルの両端への設置を想定、鋼材に1.6mmの厚みを持たせた。同社電源開発事業部の星野浩司事業部長は、「ケーブルの切断に時間がかかるうえ、騒音が発生するため、盗難の抑制に繋がる」という。
太陽光発電所では銅線ケーブルの盗難被害が急増し、発電事業者にとっては悩みの種だ。星野事業部長は、「費用を抑えつつ、ケーブルの切断を防ぐ対策を考え、今回の新製品を開発した」と経緯を語る。
同社は、中古太陽光発電所を一旦買取って再販する事業を展開しており、新製品を再販する発電所に実装する。さらに、保護材の単品販売も始める方針で、低圧太陽光発電所であれば工事費を含めて50万円以下での提供を検討している。
星野事業部長は、「早ければ24年7月から一般販売を始めたい。防犯カメラやセンサなども合わせて提案できれば」と話す。