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日揮プラント、EPC50MW受注へ

エンジニアリング大手、日揮の100%子会社である日揮プラントイノベーション(横浜市港南区、吉田健一社長)が太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)事業を推進している。出力2MW以上の大型案件を中心にEPCサービスを展開、13年度の受注量は50MWに達する模様だ。

同社が太陽光発電のEPCに着手したのは12年6月。旧日揮プラントソリューションがFIT(再生可能エネルギーの全量買取り制度)を活用した産業用発電所を対象にEPCサービスを行なう専門部署を立ち上げたのがきっかけ。13年7月に日揮プランテックとの統合で日揮プラントイノベーションとなってからは、国内プロジェクト事業部第1プロジェクト部発電グループが同事業を引き継いだ。

日揮プラントイノベーションの第1号案件は、親会社の日揮が開発した出力26.5MWの大規模プロジェクト。大分市臨海工業地帯で今年5月に稼働したメガソーラーだ。同社は四電エンジニアリングとのコンソーシアムで施工に参画。メガソーラー事業向け国内第一号のプロジェクトファイナンス案件を計画通り無事に完成させた。

これを機に、同社はプロジェクトファイナンス案件に対応可能なEPC企業として認知が広がったことから、特別高圧線への連系が伴う大規模発電所を主なターゲットに据える。今期のEPC受注量は、12年度の買取り価格を獲得した案件も含めてすでに30MWにのぼっており、トータルで50MWを超えそうだ。

今後は、小水力や地熱発電といった太陽光以外の再エネ発電所でのEPC事業も視野に入れている。

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