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日本グリーンパックス、EPC新会社設立複合提案強化

韓・結晶系太陽電池メーカー、ハンソルテクニクスの国内代理店である日本グリーンパックス(京都府長岡京市、山中利一社長)は、今年9月に太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)事業を行なうグループ会社を設立した。複合提案で事業領域を拡大していく狙いだ。

同社はハンソル社の代理店として2012年6月よりモジュール販売を本格化した。12月には1MW分のモジュールを出荷するメガ案件の商機を得て、12年度の出荷実績は約3MW。今年度は、6月までに受注残をほぼ解消し、夏頃から新規の注文が伸びたため、通期の出荷量は7MWを見込んでいる。

エコビジネス事業部の綾部英寿事業部長は、「事業化に際し、年間売上10億円を目指したが、達成できそうな状況だ」と話す。

同社は今年度の新たな取り組みとして今年9月、EPCを担うグループ会社、NGPエンジニアリングを立ち上げた。

綾部事業部長は、「子会社のNGP‐FOTECでも施工を行なっていたが、下請け工事しか担えなかった。ニーズもあったので、元請けもできる新会社を立ち上げた。当社と連携しながら、現地調査から見積り、EPCまでトータルで提供していきたい」と語る。

主なターゲット層は出力50kW前後や1~2MWクラスの太陽光発電所。O&M(オペレーション・アンド・メンテナンス)については、「パートナーの施工会社やメンテナンス企業とのアライアンスも視野に構築していきたい」(綾部事業部長)。

同社は発電事業も行なっているが、それらはO&M強化の一環でもある。本社ビルの屋上に出力10kWを導入したほか、福島の自社遊休地にも出力300kWの太陽光発電所を建設した。

綾部事業部長は、「データ取得の意味合いもあるが、防草シートを採用したほか、パネル洗浄方法を試すなど、メンテナンスの実証としても活用していくつもりだ」と述べる。

また同社は、今年4月より、住宅用分野でのモジュールの販売も開始している。秋口から実績が伸びているという。「日本で長期間、太陽光ビジネスを続けていくためには住宅分野が重要だ。ハンソルの日本支社と協力しながら、市場を開拓していきたい」(同)。

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