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新興マタイ、小規模産業用パッケージシステム本格発売

積雪地も対応(設置イメージ)

出力10kW以上50kW未満の低圧連系市場が活況を呈するなか、鈴与グループの太陽光商社である新興マタイ(長野県佐久市、谷津和孝社長)はこのほど、同市場向け太陽光発電パッケージシステムを独自に開発、今年10月に販売を本格化した。

同社のパッケージシステムは、出力10kW以上50kW未満の低圧連系向けを対象としたもので、地上設置型の太陽光発電システム。モジュールが6列4段24枚(出力5.88kW)、PCS(パワーコンディショナ)1台(同5.5kW)、ケーブル3セット、架台1セットを1ユニットとして、2ユニットから9ユニットまでをラインナップ。

モジュールは韓・Sエナジー製多結晶シリコン型で出力245Wタイプ、PCSはオムロン製5.5kW機を採用。架台には、塩害地仕様のアルミか、または99㎝以下の積雪地には高耐食溶融めっき鋼板を用いている。いずれも国内メーカー製で角度は20度傾斜。PCSは架台に直接設置することも可能だ。

ただし、架台の基礎はパッケージに含んでいない。これについて環境エネルギー事業部営業課の楜澤岳郎課長は、「基礎は別途調達してもらうことになるが、当社の推奨製品を提案することもできる」としている。

10年の製品保証やモジュール出力25年保証のほか、3年の自然災害補償・売電利益補償(自然災害のみ)・盗難補償も付与する。また、オプションでNTTスマイルエナジー製遠隔監視システム『エコめがね』を搭載することもできる。

楜澤課長は特長について、「長期信頼性を重視して選んだ架台やモジュールなども含めた『高品質』。さらに価格はkW当たり40万円以下でユーザーに提供できるようにシステムを構築した。また、受注から1ヵ月という短納期で商品を供給できる」という。

販売エリアは、同社の拠点がある長野、静岡、愛知、関東地域。佐久本社エリアでは施工も担う。

楜澤課長は、「パッケージシステムは、施工・販売店さんにとってエンドユーザーにスピード感を持って提案ができるもの。まずは1MWの受注を目指したい」と語った。

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