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中部自動車販売、3年でIPP60MW超へ

自己資金200億円投入

中古車販売の中部自動車販売(東京都東村山市、横手弘之社長)はこれまで10ヵ所で計15.4MW分の太陽光発電所を開発した。同社はIPP(独立系発電)事業を推進しており、年度内にはさらに4ヵ所で計7MW分の発電所を完成させる。総工費はすべて自己資金で賄い、来期以降も100億円投じて計60MW規模の発電事業を実施する計画だ。

左)千葉県旭市のメガソーラー 右)宮崎県小林市の2MW太陽光発電所

中部自販は、東日本大震災を機に太陽光発電のIPP事業に参入、2012年から本格化させた。まずグループ施設の屋根を活用し、群馬県高崎市の温浴施設、『湯都里』に240kW、埼玉県深谷市の『BCNオークション』に700kWの太陽光パネルを設置。

その後メガソーラー開発に踏み切り、12年11月には宮崎県小林市で2MW、同年12月には栃木県足利市で1.5MWの太陽光発電所を完成させた。

今年も広島県安芸太田町や千葉県旭市、福岡県宗像市などで2MW未満のプロジェクトを複数手掛け、これまで計15.4MW分の太陽光発電所を開発した。

同社の梶田尚樹執行役員は、「建設中のメガソーラー4件と計画中のものも含めると、投資額はすでに100億円に達した。今後さらに100億円投じ、計200億円の自己資金で60MW以上の太陽光発電所を開発していく。今は特別高圧線へ接続する大規模発電所の建設を検討中で、EPC(設計・調達・建設)企業さんを探している」と状況を語った。

同社は1969年に創業。中古車販売で業績を伸ばし、98年に飲食業に参入。以後経営の多角化を進め、不動産業も始める。グループ年商は200億円、従業員数500名。

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