タケモトデンキ、ストリング計測ユニット40MW出荷
集電箱監視システムも提案
タケモトデンキ(大阪市淀川区、三宅康雄社長)は太陽光発電用ストリング計測ユニットを開発、採用を伸ばしている。昨年9月の発売以来、2013年8月末までに合計約40MWの太陽光発電所に設置された模様だ。
太陽光発電向けの配電盤計測器も製造する同社は、昨年7月からストリング計測ユニットの開発に着手。9月には2MW規模のメガソーラーに納入した。今春からは接続箱や発電監視ソフトなども含んだトータルでのストリング監視システムの提案を開始している。
同社のストリング計測ユニットは、ホール素子を採用したCTセンサで直流電流値を計測、データをRS485またはDC4~20mA通信で出力するもの。CTは発電部と絶縁されているため、安全性も高い。計測ユニット1台につき、16ストリングまで対応可能としている。
計測事業部の穐原豊三事業部長は、「ユニットだけの販売もしているが、国内数社のパートナー企業と連携しながらシステムとしての提案も行っている」と話す。
また同社は、貫通型CTセンサまたは分割型CTセンサを採用した集電箱での発電監視システムも提案。今年6月以降、2ヶ所以上に納入済みだという。
穐原事業部長は、「集電箱監視システムはストリング監視より計測点は少ないが、その分コストも下がる。実績もある一般的な交流用CTセンサを用いており、高い信頼性を有するうえ、コストダウンも実現した。分割型CTセンサは、後付けも簡単だ」としている。