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プリード、20年前の日射計、経年感度劣化1%程度

左:CM11(S/N902994)1990年製造 右:CM6B(S/N910060)1991年製造

気象観測機器開発のプリード(東京都福生市、笹本和敏社長)はこのほど、約20年前に自社研究所の屋上に設置した日射計2台の経年変化を測定、データを公開した。感度の劣化率は1%程度にとどまっており、同社が販売する日射計の長期信頼性を裏付ける結果となったとしている。

今回、経年劣化率を測定したのは、同社が国内で販売しているオランダ・キップ&ゾーネン社の日射計。プリードは、代理店となった約20年前から福生市の技術研究所の屋上で、最上位機種であるセカンダリースタンダードのCM11(1990年製造)と、上位機種ファーストクラスのCM6B(91年製造)の実証を続けていた。

同社は今年7月2日、気象庁検定を取得したキップ社製の基準器日射計を用いて、それら2台の日射計と感度の比較試験を実施。3パターンの比較を行なった結果、いずれも基準器との誤差は0.66~1.15%に収まった。ほとんど劣化が見られなかったのは、受感部の黒色塗装の構造に起因するものだという。

笹本和敏社長は、「太陽光発電事業において日射量は基準となるもの。それを計測する日射計も長期信頼性が重要なポイントとなる。今回の比較試験で、キップ社の日射計の品質安定性の高さを証明できたと思う」と語る。

なお現在、同社が販売する日射計は、後継機種。

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