Inside News

日出電機、大分で太陽光発電所稼働

10ヵ所計7MW

左)藤原発電所(972kW) 右)真那井発電所(938.56kW) 

大分の日出電機(大分県速見郡、渡邉順一社長)は太陽光発電のIPP(独立系発電)事業を推進、2013年7月期に7MW分の太陽光発電所を稼働させた。14年7月期は14MW程の運転開始を計画している。

電気・給排水設備工事業の同社は、02年からシャープ特約店として住宅用太陽光発電システムの販売・施工を本格化。営業エリアは大分県下で12年末までの施工実績は4200件に達したという。

産業用分野では、11年12月、大分県日出町に約50kWの太陽光発電システムを4つ、区分け設置した『真那井試験場』を建設。パネルはシャープ、Qセルズ(現ハンファQセルズ)、カナディアン・ソーラー、現代重工業の4社を採用した。

渡邉浩司専務取締役は、「分割型にしたのは、複数種のパネルを同条件下で実証したかったから。その後100kW増設し、現在は約300kWの試験場になっている」と話す。

12年7月に全量売電市場が立ち上がるとIPP事業を開始。13年7月期は10ヵ所で合計出力7MWの太陽光発電所を完成させた。

渡邉専務は、「IPP事業の目標は3年間で50MW。今期は14MWが完成する見込み。今後は特高案件も実施していきたい」と語る。

また同社はEPC(設計・調達・建設)事業にも積極的。自社運営の発電所を除くEPC実績は、13年7月期で13MWに達した。

渡邉専務は、「太陽光発電所は稼動後が重要。当社はEPCに加え遠隔監視や駆けつけも含めたO&M、保険会社と連携した独自保証も提供している」という。

同社は現在、分譲型太陽光発電所を建設するなど太陽光発電関連事業を推進しているが、いずれも営業エリアは大分県下に限定している。渡邉専務は、「目の届く範囲で地域密着型の高品質なサービスを提供したい。今後は住宅用分野や蓄電池など、時代に合った事業を展開していく」と語った。

Inside News を読む

一覧を見る