Inside News

サカキコーポレーション、信号変換機一体型・デジタル出力対応タイプ日射計の需要急増

センサや計測器の輸入商社であるサカキコーポレーション(大阪市住吉区、坂木英一社長)は今夏に入り、4~20mAの信号変換機一体型とRS485-Modbus-RTUのデジタル出力対応タイプの日射計の販売量を伸ばしている。

これまで太陽光発電用の日射計では、一般的に代表感度7μVタイプが採用されているが、PCS(パワーコンディショナ)の機種によっては、4~20mAの気象信号変換箱が別途必要となる。

そこで、4~20mAの信号変換機一体型の日射計を使用すれば、別置きの信号変換機が不要になる。配線作業の短縮なども合わせ、採用するPCSにもよるが、従来と比べてトータルコストで20~30%の削減も実現できるという。

RS485-Modbus-RTUのデジタル出力対応タイプも同様に信号変換機を必要としない。デジタル出力のため、複数台を繋げて設置しても識別可能で、遠隔監視システムとの連携にも適しているという。両タイプともセカンドクラス、ファーストクラス、セカンダリースタンダードの全機種でラインナップしている。

坂木英一社長は、「日射計や気温計だけでなく、パネル温度センサや風向風速計なども組み合わせ、いわゆるNEDO仕様に拘らないケースも増えている。変換機一体型やデジタル出力対応タイプは、約1年前から販売していたが、ここに来て、需要が急増している。特に変換機一体型は日射計の販売量の10%程度を占めるくらいまでに成長している」と語る。

また同社は、今年7月より新たにRS485/4~20mA出力対応の気象信号変換箱を発売した。

同社が販売している従来品と比べ、筐体がないため、小型化とコストダウンを実現している。今年に入り、同社と国内総代理店契約を交わしたイタリアの計測器メーカー、LSIラステム製である。

なお8月には、メカニカルタイプの風向風速計の販売も開始する予定だ。

Inside News を読む

一覧を見る